せん妄というもの2
せん妄というもの2回目
CAMというツール
CAM(Confusion Assessment Method)
1.急性発症で変化する経過
2.注意力散漫
3.支離滅裂な思考
4.意識レベルの変化
せん妄の診断: 1,2 は必須に加えて 3 または 4
を使って、せん妄の早期発見をして欲しい。という話だった。
せん妄は入院患者の10%程度、末期がん患者では40%以上の罹患率があると言われている。しかもその多くは治療可能である。
一方で、アメリカの高齢者病棟で看護師の経験的判断に任せた場合、せん妄が80%以上が見逃されているという研究も出ている。
海外の複数の論文で、せん妄は死亡率の増加に関係しているとの研究結果が出ている。
せん妄に罹患している患者の家族は「過活動型」「低活動型」の如何に関わらず、精神的苦痛を受けていることは知られている。
また、せん妄に罹患している患者の入院期間が伸びることも知られており、医療費の高騰に影響を与えている。
つまり、系統立ててせん妄を見つけることで、寿命を延ばすことが可能になり、家族の苦痛を減らせ、医療費の削減にも繋がる良いことづくめなのだ。
せん妄を侮ることなかれ